1985.8.12.
暑い夏の日だった。
御巣鷹の山に日航機が墜落したのは まるで 暑さを切り裂くかのような出来事だった。
たくさんの犠牲者を生んだ事故。その事故を慰霊する場所が 台風の影響で甚大な被害を受けている、そう聞き たくさんの話を思い出した。
涙が止まらない場面がある。
機長の棺に納められたのは 遺体ではなく 歯が3本だけとの事。
噎せかえるような死臭の中 野球の大好きな我が子の足が無いと 天国で走れないからと 足を探す母。
この爪の形は 私の息子のです。そう言える母の愛。
捜索してた自衛隊員の腕の中 変わり果てた少女。
どれだけの人々の 愛する人を奪ったのか。
その人達の心の拠り所 慰霊の場所の 復旧を願わずにはいられない。