15000人のアンネ・フランク

アンネ・フランクを 知らない人は 少ないと思う。

アンネの日記』は 彼女の死後 発行され 世界中で翻訳された。

ユダヤ人の少女が 世界中に知らしめた ナチスの 在り方 ユダヤ人の在り方。

『15000人のアンネ・フランク』という本があった事を知る人は いるだろうか?

20年位前か それ以上か発売された本だ。

アウシュヴイッツの収容所で 死を待つ子供達の数15000人。

その子達が 毒ガスという名のシャワーを浴びて死ぬまでの日々 どう過ごしたかを 書いたものだった。

俺の記憶にあるのは 色鉛筆もクレヨンもクレパス 絵の具が手に入らないから 着ていたセーターを 少しずつ ほどいて それで色を表した場面。

自分は 塀の外に行けないから 描いた鳥を塀の外に飛ばす子供。

第二次世界大戦後75年になる。

広島と長崎に原爆が投下され ポツダム宣言を受諾し 世界が 終戦の喜びに沸いた日から75年が過ぎたが 死ぬ必要の無かった命の尊さを考える日々は まだ 終わらない。