五條瑛『プラチナ・ビーズ』

亡国のイージス』の中で中井貴一 演じる北朝鮮工作員オ・ヨンファに 『この月は貴方の国でも 同じ月が見えるのか?』と問うとオ・ヨンファが『何人の子供が死ぬのか』と答えるシーンがある。

俺は それを聞いて五條瑛の本を思い出した。本のタイトル『プラチナ・ビーズ』が 何を表してるのかと思っていた。

北朝鮮の飢えた子供達は ありとあらゆる物を食べ 無くなったら 壁土まで食べると。日本に当たり前にある米は プラチナで出来たビーズに等しい程の価値があると。
それが 雪のように 空から降らないかと話すシーンが確かあった。

日本の幸せな事よ。アフリカの子供のように 5歳に満たず飢えで死ぬ事は無い。
学校に行けず 文盲という事も 少ない。

北朝鮮のように 死に等しい地獄で 生きる事も無い。

この国で良かったと今更ながらに思う。